5月24日の月
今夜も夜空を見上げると西の空にまだ半月(上弦)に満たない月が浮かんでいました、新月からは6日ほど経っているので満ちてはきていますがまだまだ一般で言う「三日月」な形です
よく月を写す際に望遠が300mm以下だったりオート任せだと上手く写らずに明るく写ってしまうと言われます
ですのでこれからは月を写した際の露出設定を書き残すようにしますのでMモードで写す際の参考になればと思います
月撮影を重ねているうちに見上げた月の満ち欠けや天候で写す前に大体の設定は決めれるようになった自分
今夜は400mm仕様でISO800・SS1/400・F8で写しています
トキナーの400mmは絞り開放でF5.6ですので開放で写せば更にISOを下げたりSSを上げたりも出来るのですが開放では描写が甘くなる部分もありますし明るい部分での擬色も出やすいので一段絞ってF8にしています
もしもSMC 300mm F4で写していたらSSは1/300で手振れしませんし絞りを一段絞ってもF5.6ですので更にISOを下げて200でも手持ち撮影出来そうですし400で設定すればSSを1/400まで上げたり絞りを更に絞ることも選択できます
どの機種もISOを下げれば感度は下がりますがノイズが減ります、機種によってノイズの多少は異なりますが今はノイズの少ない性能が増えてきていますが動きの少ない月などを写す際は手振れを抑えられるのでしたら出来るだけISOを低くしてノイズを抑えたいものです
露出はISO・SS・Fの組み合わせで決まりますが一通りの組み合わせではなくどれかを変えれば他も変えなければ露出が変わってしまいます
画質を優先するならISO感度重視、手振れを優先するならSS重視、描写を優先するならF(絞り)重視と自分なりにその場面に応じて同じ露出を狙っても組み合わせを変えてシャッターを押しているのですが・・・写した画像を見て微調整していることが多々(笑)
大気が不安定だと月も歪んだり波打って見えるのですがそういった時はSS重視にして歪んでいても速く写すようにしなければピントが合っていてもボケたようになったり淡くなったり写ることが多いですね
当たり前のことですが月が満ちてくると明るくなるのでSSも速く出来ますしISO感度を上げずに絞りを絞っても大丈夫ですので写しやすくなります
逆に明るすぎてSSを更に上げて若干暗く写すよう露出を下げなければ明るすぎて月の地形すら見えなくなることも
約1か月で満ち欠けを繰り返す月をモデルにするとMモードでの露出設定が理解しやすくて面白いですよ
ところでカメラをK-rからK-50に変えて間にK-30を挟めば二代新しい機種に変わっています
撮像素子の素子数も変わっていますし色んな部分で性能が上がっているのを使っていて感じます
K-rと400mmの組み合わせにしてから撮影した月を1500×1000でトリミングしブログ用に1280×850へ縮小して貼っていますが縮小の際に少し画像が甘くなるので軽くシャープを掛けて補っています
ただISO感度が高い際などはそれが粗さ(ノイズ)を強調してしまうので出来ればISO感度は低く抑えたいのが本音、しかしK-50になり更にノイズが減ったのか800や1600ではほとんど気にならない自分
試しにトリミングの際に1500×1000ではなくブログにそのまま使えるよう1280×850でトリミングして縮小無しの画像も貼ってみました
本当はこのままで使えるのが一番なんですが・・・大気の状態や天候でピントを慎重に合わせても淡くなったりボケたりが避けられない時も
縮小する際にシャープを掛けることでそれを補える場面も多いのでこれからも以前同様に続けてゆきたいと思っています
月や写真に興味を持って「写したいな」と思われた方の何か参考になれば嬉しいです
5月4日の月(満月)
夏も近づく八十八夜と歌われる日本特有の雑節ですが北海道では夏というより春も近づく八十八夜です
八十八夜が過ぎて皐月の満月、デジカメも新しくなりましたしお月見を楽しみにしていました
でも午後から天気は曇り、日暮れ頃には雨も降り始めてお月見できるか心配に・・・
風も強くて雨雲が勢いよく流れてゆく上に明るい月光が広がっているのですが肝心の月はなかなか姿を現してくれません
雲の切れ間から月の姿が見えそうになっても何層にも重なった雲が完全に晴れることはありませんでした
しかしK-rからK-50に変わり性能もかなり上がっているのを実感、ISOを上げても月を写す際は満ちていれば100~200
欠けていたり雲掛かりで暗い時なら400~800なのですが1600を超えてもノイズや荒れが気にならない
特に月を写す際は夜空がバックになるので黒い部分にノイズが乗りやすいのですが気になりません
AFも速くなりましたがMFレンズを使っているのでこの辺は月撮影では恩恵を感じませんね(笑)
ただ覗き慣れたK-rのファインダーとは全く違うと感じたK-50、視野率や倍率が上がったのは数字で判りますが何よりもペンタプリズムになってファインダーで映し出される月の像が凄くリアルに見えるというかピントの違いや像の質感を掴みやすくなっています
ISOを1600まで上げて薄雲に掛かった月を写してみると何とかいつも通りの月に写ってくれました
手持ちではSSが遅くできませんのでノイズの少ない感度が上げられるのは嬉しいですね
お月見も出来ましたし久しぶりに月に纏わる話というかアポロ計画に先んじたマーキュリー計画のお話をしましょう
当時、宇宙進出はアメリカとソビエト(ロシア)が冷戦中ということもあって国のメンツをかけた争いでした
多くの人が知っているようにソビエトは宇宙進出でアメリカを常に一歩リードしていました
人工衛星(スプートニク1号)もソビエト、動物による打ち上げ(ソビエトは犬でアメリカはチンパンジー)もソビエト、そして有人による打ち上げ(ボストーク1号)までソビエトにリードされてアメリカはいつも二番手
二番手というより二大国だけの競争でしたので順位ではなく「負け」だったのでしょうね
ソビエトのユーリ・ガガーリンがボストーク1号で初めて地球軌道を1周して帰還したのは1961年の4月12日
同年に日本で「こどもの日」と呼ばれる5月5日にアメリカのアラン・シェパードがマーキュリー3号で軌道を1周は出来ませんでしたが弾道軌道で宇宙空間へと出て帰還しました
この8年後の7月、アメリカは初めてソビエトより先に月へと人間を到達させたのです
当時のソビエトはアメリカとは主義の違う国ですし宇宙進出も成功結果しか公表されていませんでしたので細かいこともわからず子供が夢中になるのはアメリカの宇宙計画ばかり
自分も中学生時代は夢中になってNASAの本や宇宙の本を読んでは宇宙や月への夢を膨らませていました
ですから5月5日は「こどもの日」というより「宇宙へ人類が飛び出した日」として記憶しています
5月2日の月(八十八夜)
K-50を購入しましたので早速今夜の月で試写です、普段使っている400mmを取り付けるとK-50の設定で絞りリングの使用を許可にします
焦点距離(レンズのmm値)を聞かれますのでダイヤルで400に設定します
絞りは8、ISOは200、SSは1/400でシャッターを押します
K-rとは感触も音も違うシャッターの作動音が手にしているカメラがK-rではないk-50だと実感させてくれます
モニターに映し出された撮影した月を見て以前のようにこれからもまたお月見撮影出来ると嬉しくなりました
ファインダーも見え方が良くなったようですが・・・月を見てるだけでは背景が夜空ですから変化が判らなかった自分です(笑)
それでも今宵は八十八夜、昼間の気温上昇で少し瓦斯掛かりな夜空でしたが満月に満たなくても明るく光っていて久しぶりに一眼のファインダーで見る月はとても綺麗でした
4月29日の月
北海道の北見市、道東の街ですがやっと梅と桜が咲き始めました!ゴールデンウィーク後が多かった例年の開花ですが少し早く咲き始め連休中に満開を迎えそうで楽しみです
しかし残念ながらゴールデンウィークは定休の二日しか休みが無いので観光などは無理そうですね
今夜も仕事を終えて帰宅すると夜空には綺麗に月が浮かんでいます、昨夜は霞掛かってS3200ではピントが合わず断念・・・AFのみの機種はこれが辛いですね
少しずつ満ちてきた月、咲き始めた桜と合わせて写せたら嬉しいですね
夜桜に月を両方綺麗に写すのは露出の関係で難しいですが月明かりに浮かび上がる桜を写すのは綺麗でしょうね
日本で遅い方の桜開花、これからこちらは寒かった冬から命躍動する季節へと移り変わります
今年も沢山の命や自然を写せたらと楽しみにしている自分です
あ、まずは新しいカメラを買わないと駄目ですね(笑)
次の休みに出かけてきます
4月4日の月(皆既月食)
仕事を終えての帰り、急ぎ帰宅すると2階のベランダに三脚を立てます
今夜は満月、それも皆既月食が見られるので撮影の準備です
しかしカメラ(K-r)は故障していますので以前使っていたFinePixs S3200を取り出し使用です
撮像素子のサイズも違いますし性能的にも落ちますので写りが悪いのは仕方ありませんね
テレビでも皆既月食のニュースが流れていて6時過ぎから月に影が落ち始めると言われていました
しかし目で見ても5時半ごろには左下辺りに影が落ち始めているのが判ります、これは地球の影の端「薄影」が月に掛かり始めた状態
月が欠けて見える前の姿でここから地球の影へと入ってゆくのが判りますね
ここからは30分ぐらいの感覚でベランダに出ては三脚にカメラをつけて写すを繰り返します
先ほど薄影が見え始めた位置から地球の影が濃くなり月が欠けて見え始めましたね
6時過ぎから欠け始める月が全て影に覆われるのは9時ごろ、意外に長く感じるかもしれませんが欠け始めると30分でも「もうここまで」と変化の大きさに驚きます
今回の皆既月食は影に覆われている時間が短いと聞きました、時間にして10分ちょっと
これは地球の影のどこ辺りを月が通過するかで皆既月食になっている時間が決まるのですが今回はかなり影の上側を通過するようですね
これ以上外れれば月全てを覆うことがなくなり「部分月食」になります
太陽に照らされた地球の影が月の通過する位置まで伸びるとかなり大きな影になります
ですから月が通過する道が影の中心部分に近くなればなるほど皆既月食になっている時間が長くなることになります
8時を過ぎると欠けが大きくなり月の見える部分が小さくなってきましたね、古には日食と共に吉凶の前兆とも見られていた月食
今では知識として当たり前のように感じ、天体ショーの一つとして楽しまれていますが当時は満ち欠けが暦としても用いられていたのですから数時間で満ち欠けをする月食は不思議で不安な光景だったことでしょう
皆既月食を迎える9時近くなると見上げても明るい月の光が細くなりました
この時期、こちら道東では雪解けが一番進む時期
日中に溶けた雪の水分が大気中にありますので星空ですが薄く霞がかかったような空になります
そのためか陰になった部分の赤みが思うように見えません、月が細くなるにつれてS3200のAFも迷うことが多くなってきました
試しに影の部分に薄く見える場所を捕えるのですがAF出来ていません、これは皆既月食になると撮影は難しいかもしれないと思います
ここまでは明るい部分を写していましたが完全に影に覆われれば地球の端を通過し屈折した僅かな光で浮かび上がる赤い月を写すのは難しいと感じて細い月が見えるうちにピントを合わせて影の部分を写すことにしました
カメラの設定をMにしてシャッタースピードを1秒ほどに遅くします、K-rならISO感度を上げて写すこともできますし頑張れば手持ちでも写せるのですがさすがにS3200では無理ですね(笑)
シャッターをセルフタイマーにしてSS1秒で写すとモニターに赤く影の部分が浮かび上がりました
でももう少し鮮明に見たいですよね、試しにSSをもっと下げてみたのですが三脚を使っていても月の動きでブレてしまいました
明るい部分も光って映りますので逆効果、もっと明るい部分が無くなれば感度を上げて写せるのですがどこまでAFが捕えられるか試すことにしました
目で見ても月の明るい部分がわずかになったところでISO感度をS3200では写りが酷くならないギリギリの800まで上げて撮影です
かなりAFが迷いますが明るく見える細い月の部分で何とかピントが合いましたのでそのまま月全体へレンズを移動しシャッターをセルフタイマーで押します
モニターには赤く浮かび上がった月の姿を捉えることが出来ました
残念ながら9時を過ぎて月が完全に影の中へ入ってしまうと予想通りAFが全く捕捉できなくなりピントが合いません
地上の遠くでピントを無限にできそうな場所を探しますがありません、更に薄く霞がかかっていて目で見ても皆既月食の赤い月がほとんど見えない状況
今回の皆既月食はここまでとしました、更に経過すれば再び照らされ始める月を姿をお月見できますがこれで今夜は終了にしてお風呂に入ったり撮影した画像の確認をすることに
K-rの故障で前回のようにはお届け出来ませんでしたが高倍率ズームのコンデジでも充分月撮影は楽しめますので皆様もお月見と月撮影を楽しんでみては如何でしょうか?
月がもっと身近に感じられるようになりますよ
2月6日の月
初めに書きますがこの月、題名は6日の月になっていますが写したのは7日の朝6時過ぎ
満月を迎える月は日暮れとともに東の空から昇って次の日の日の出には沈んでしまいます
そして満月を過ぎると昇る時間が夜になってからとなり沈むのも次の日の日の出後となります
ですのでこの月は6日に昇った月、写したのは7日ですが題名は6日の月とさせていただきます
昨晩は曇り空でお月見が出来ませんでした、撮影も諦めて床に就いたのですが今朝起きて北海道版のニュースを見ていると札幌の風景に綺麗な月が映っています
もしかしてと窓から西の空を見るとこちらでも明るくなり始めた夜明け空に月が光っていました
急いでカメラを準備すると氷点下で凍り付いた窓を開けてベランダに、薄く青さを見せ始めた空にクッキリとした月をお月見できました
しかし気温は-10℃以下、更に明け方が晴れたので日の出と共に放射冷却現象も始まり大気が影響されているようです
月の表面が水面のように揺れて縁も波打つように、つくづく月を見るということは地球の大気や環境を見ることなんだと実感しました
2月5日の月
今夜は満月過ぎの月、夜になってから昇り始める月ですね
昨日は北海道も冷え込みが厳しく生田原では-29.6℃を記録しました
北海道の冬は2月が一番厳しい時期、温暖化だとか言われていますが考えてみれば雪が多いとか冷え込みが厳しいとか30年・40年前にもあった光景なんですよね
地球は数度の氷河期を迎えては暖かくなり再び冷えるを繰り返しています、現代も大きな地球の時間では前回の氷河期から暖かくなっている途中
人間が把握できる自然の予測なんて過去になった(起きた)現象の理由付けはできてもそう簡単に当たるものではありませんね
今夜は関東をはじめ本州でも雪が積もる天気、それだけ寒気が南下しているのでしょうから明朝もこちらは冷え込みの厳しい朝になりそうです
昨日まで丸かった月に影が出来始めました、まだまだ明るい月ですがもう少し丸い月を眺めていたい気分になります
2月4日の月(立春の満月)
仕事から帰宅する途中で山の向こうから黄色く見える満月が昇ってきました
今日は立春の満月、調べてみましたら38年ぶりとのことで自分が小学生時代にあったぐらいでその後は無かったようですね
どおりで記憶がないはずです(笑)
自宅に着くと通りに並んだ住宅の陰でまだ写すには高さが足りません、しかし澄み渡っていたはずの夜空に雲が増えてきました
住まいを変えてから窓の方角も変わってしまい以前のように部屋からカメラを構えてノンビリ待つこともできません
特に雲の切れ間を待つには昼間以上の防寒を着込んで外で待つしかなくカメラも気温の低下で心配になります
しかし高くまで昇るのを待っていると次々流れてくる雲に写すどころかみることも危ういので通りまで出て立春の満月を写しました
まだ昇り切っていないのと次々流れてくる薄雲に邪魔されてクッキリとはゆきませんでしたが38年ぶりに重なった立春での満月、お月見できて楽しめました
2月3日の月(節分)
昨夜は週末からの爆弾低気圧の停滞が過ぎ去り久しぶりの月夜、周りは連日の吹雪で背丈より高く積もった雪と冷え切った空気で極寒の地
しかし明るく満ちた月あかりは寒空でも温かく足元を明るく照らしてくれます
今年2度目の満月
と思ったらまだ満ち切っていない感じです、今回の満月は日付を映して4日の朝8時過ぎ
この月が沈んでから満月を迎えることになりますのでこの月は未満月、すっかり満ちているように見えますが露出を落とすとまだ薄影が残っているのを確認できます
面白いもので今回の月は立春と重なる2月4日が満月、勉強不足ですが何十年ぶりになるのでしょうか?おそらく35年以上は重ならないはず
何故なら中学生になった自分が月に興味を持ってから立春と満月が重なったという記憶が無いから(笑)
もちろんそれからの間、何十年も観測など行っていなかったのですが旧暦や節などは意識して生活していたので珍しいことであれば記憶しているはずです
夜に昇る4日の満月は過満月ですからこの3日の月の方が満月に近い姿かもしれませんし天候で見れる保証はありませんので1日早く3日の月(立春ならぬ節分の満月)で今回の満月をお月見させていただきました