レンズ 覚書3
今日は朝から曇り空、午後からは小雨も振り出してカメラ散歩には行かず息子と釣り道具などを買いに出掛けていました
前回レンズの覚書を書いたのが2月、それから数本増えていますので忘れないうちに書いておきたいと思います
SMC PENTAX-M 50mm F2
フィルム時代に標準レンズとして数多く作られたレンズですが写した感想はとても良い印象です
どうしても50mmではF値が2以下の「明るいレンズ」というのに魅力を感じてしまいますがこの2という値が一番安定した性能を生み出すのでしょうか凄く良い写りをします
合焦部分ではカッチリとした描写をするというXR RIKENONよりこちらの方が上に感じますしボケも凄く自然です
金属製筒がピント操作をしていても凄くシッカリとした手応え、レンズ構成から合わせレンズが無いので剥離など劣化が起きないレンズでもあります
RMC TOKINA 400mm F5.6
自分が持っているレンズで今の所一番の望遠レンズ、SMCP 300mm F4と同じく内蔵フードが付いているレンズ
どうしてもペンタックスレンズに比べ描写が甘かったりコーティングが弱かったりというのが他社レンズのイメージでしたがこの古いレンズなかなか頑張ってくれます
古いレンズでジャンクでしたので外観の傷みは目立つのですが綺麗に拭き上げ写してみると合焦部分の描写は鋭いです
ただ周辺になると甘さが出て歪みも感じますね、望遠レンズとして主に使っているSMCP 300mm F4と比較してしまいますが擬色も少なく古いレンズに目立つコーティングの弱さもそれほど感じません
ただ金属製の古き時代のレンズ、400mmというサイズは結構な重量で使い続けるにはそれなりに腕力が必要とされるレンズです
PENTAX-A 28-80mm F3.5-4.5
同じAタイプのズームレンズでSMCA 35-70mmを持っているのですがこちらの28-80mmは古いズームレンズに多い直進ズームではなく今多いズームリングを回転させてズームさせるタイプ
後から気付いたのですがペンタックスの代名詞であるsmcというコーティング銘が付いていません
それに気付く前からコントラストがやや薄い写りに「あれ?カメラ設定変えたかな?」と感じたぐらい
古くてもこの時代コーティング無しレンズがあったのか不明ですが写りも全体的に甘さが目立つ印象、屋内や日陰ではその傾向が目立ちます
SMC PENTAX-F 80-200mm F4.7-5.6
レンズの外観デザインはFAレンズに近い作り、正直MF撮影が多い自分としては古いながらも写りの良いACCESS 70-210mm F3.5-4.5があるのでAFレンズとしての魅力「合焦速度」や「扱い易さ」を見てしまいます
この時代のレンズからほとんどがプラスティックパーツが多用されていますので軽量ですしAF速度もスムーズでカッチリとした描写はありませんが素直な写りをしてくれます
レンズ構成がズームをしても外観の長さが変わらないインナーズームというタイプ、サイズ的にも細目のラインでコンパクトに感じます
COSINA MC 28-200mm F3.5-5.6
初めてのコシナレンズ、古いズームレンズに多い直進ズームタイプ、28-200という広い範囲をカバーするズームレンズ
ただ古い直進ズームに見られる劣化(?)でレンズを傾けると重さでズームが伸びたり縮んだりしてしまいます
動く被写体などを捉えるのに直進ズームはズームとピント操作を同時に行えるので便利ですが三脚などで固定し手を離す撮影ではズームが動いてしまい大きな問題になってしまいます
写り自体は癖もなく周辺部にやや歪みが目立ちますが当時はこれ1本で広い範囲をカバー出来る良いレンズだったと感じます
28から始まり200まで望遠できるのでズームが重みで動かなければ星空撮影などにも使えたのに・・・とちょっと残念
TAMRON 80-210mm F4.5-5.6
初めてのタムロンレンズ、全体的に甘めな描写に感じてしまいますが動作も軽快で扱い易いレンズです
何よりも扱いやすいのがMF操作のし易さ、AFレンズはどうしてもズーム操作がメインとなりMF操作のピンとリングが幅狭かったり扱い辛いデザインばかり
タムロンレンズももちろんズームリングがメインでピントリングは前方に備わっているデザイン、でもリング部分に幅を持たせたり鏡筒より一段出た形になっていてファインダーを覗きながら素早く手を移動させられるのは良いですね
特にAFレンズはピントリングが軽くスカスカ、こういった操作のし易さは的確な合焦に繋がるので設計時の心配りを感じてしまいます
TAMORON 100-300mm F5-6.3
前の80-210mmでやや甘さはありますが軽量で扱い易いデザインから野鳥撮影では予備として必ず持ち歩いているレンズとなりました
このmm値としては暗めのレンズとなってしまいますが合焦動作も速くて軽いレンズです
MF操作で大切なピントリングも指が余ってしまうデザインが多い中でシッカリと幅を確保していますし一回り大きく出ているのでファインダーを覗いたまま素早く手を移せるのが良いです
滑り止めも兼ねているラバー外装ですが手に馴染む一方で細かな埃などが付き易いのがちょっと気になるところでしょうか
ペンタックス機は古くからのKマウントレンズが使えるのとボディ側に手振れ防止が付いているので古くても手振れ防止が使えるので気軽に古いレンズも遊べるのが魅力
ジャンクレンズなどはかなり安価で購入できるのでついついレンズ集めが進んでしまいます、気付けばK−r購入時に付いていたダブルズームレンズ(2本)を合わせて20本弱まで増えてしまいました(笑)
レンズそれぞれに個性があったり各社の特徴があって古いレンズほどその傾向が強いのを感じますね
やはりペンタックスレンズの安定した性能を感じますが今では「何処の会社?」と調べても判らないようなメーカー製でもシッカリとした写りを見せたり
数十年前のレンズでも今尚色褪せぬ実力を見せてくれるレンズに現代では名ばかりとなった「メイドインジャパン」とは違う「日本で作られた精密機械」を感じています