月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

3月24日のキタキツネ

今日はドライブをしていてよく見かけたのは雪解けがまだまだ進んでいない山間や農地を歩くキタキツネの姿
春が近づき出会いを求めて昼間の行動が増えたのでしょうか、今日だけで10匹以上のキタキツネに出会いました

確かに北海道はキタキツネやヒグマ・エゾシカのイメージが観光などでも取り上げられているのでキタキツネは有名ですよね
夜や明け方であれば住宅地でも犬のように歩いている姿に出会うこともこちらでは珍しくありません
子育てをしていなければ単独で行動するキタキツネ、春は繁殖のために出会いを求めその行動範囲を広げているのかもしれませんね

とにかく道路沿いでも雪深い畑でも動いている姿を見つけるとそれはキタキツネでした(笑)
その愛らしい姿から観光地では餌を与えてしまう観光客もいますが野生に対して餌やりの行動は決して良い行いではないんですよね
「でも観光地なんだからお客が来てくれてナンボでしょ?」と発言される方もいるとか・・・
ここで書く「良い行いではない」というのは自然環境を思ってのことではなくそういった悲しい発言をする人を含めて人間側のことを思っての諭しなのです

皆様はエキノコックスという感染症をご存知でしょうか?北海道ではこれを聞くことが多いのですが本州や海外からの観光客の方はなかなか知らない方も多いと思います
このエキノコックスは人の肝臓に感染する寄生虫の病気で死に至ることもある深刻な病気です
この感染源がキタキツネなんです、野生のキタキツネは決して人に近寄ることはありません
更に元来人はキタキツネの行動範囲に入り込むことも少なかったのですが年々人がキタキツネの行動範囲に入り込みこの病気が深刻な問題となっています
死に至らなくても最悪肝臓や感染した臓器を摘出しなければいけなくなりますし脳や心臓に感染すれば手術すら難しいこともあるエキノコックス、更に問題なのが感染してから発症するまでの潜伏期間が長いことです
優しく書いているつもりですが生存確率は3割と書けばその怖さが判るでしょうか?
特にこちら道東ではキタキツネの糞などから地下水の汚染が進み自然水や湧水・井戸水などの多くは汚染されていて感染源になっているんです
また屋外で過ごすことのあるペットなどにも感染が広がると犬や猫を介して人間が感染することも・・・感染してもイヌ・ネコは元気、しかし発症するのは人間・・・怖いですね
こう書いても「餌は投げて与えているから」などと言わないで下さいね、与えている人間がいる場所はキタキツネの集う場所になってしまい汚染地帯なんですから
野生動物と人間の距離、これは勝手に人間が縮めてしまってはいけないんですね
それは野生形態を壊すことだけではなく自らの自殺行為になると観光であっても自覚が必要なんですね