月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

3月14日の月(三日月)

今日は朝から快晴、気温は最高でも+1℃になるかならないかと昨日ほど上がりませんでしたが仕事を終えての夕方には綺麗な夕焼けが見れました
日が沈み始めると西の空には新月を終えた細い月も姿を見せてくれます、この左下へと目を移せば彗星が尾を引いて見えるはずなんですが・・・300mmで探してみましたが街並みに隠れた低い位置に見えるようで見つけることは出来ませんでした

今日は月齢2過ぎですから三日月ですね、太陽と同じ側へと移った月は新月を迎えその姿を影だけにして見えなくなりますがこの三日月ほどから太陽から離れ始め細い姿を見え始めてくれます
旧暦で新月は月始め、この細い月が満ちるほどに月の中頃が近づき満月を迎えます
満月を過ぎ再びその姿を欠けるに連れてその月の終へと向かい新月が近づくと月末を迎えます
こうやって日付の「月」の流れを書いていると空に昇り沈みする「月」がその名の由来になっていることが判りますね
カレンダーの数字(日付)を見て月日を理解したり追うのではなくその日その日の月姿を見上げて過ごす月日の経過を感じることは極自然な生き方の姿勢かもしれませんね
今のカレンダーは新暦ですから月の呼び名も数字ですね、しかし旧暦ではその月や季節に合わせた呼び名となっています
 1月は 睦月(むつき)
 2月は 如月(きさらぎ)
 3月は 弥生(やよい)
 4月は 卯月(うづき)
 5月は 皐月(さつき)
 6月は水無月(みなづき)
 7月は 文月(ふみづき)
 8月は 葉月(はづき)
 9月は 長月(ながつき)
10月は神無月(かんなづき)
11月は 霜月(しもつき)
12月は 師走(しわす)
と数字ではなく漢名が用いられていました、では今日の三日月は弥生が始まった三日目?でもカレンダーは3月14日ですね
ここで新暦と旧暦の違いが出てしまいます、今の暦では一年は365日ですが旧暦は月の満ち欠け(29.5日)を用いていたんで今より1年が短く数年の積み重ねで季節が変わってしまうほどの誤差になってしまいます
そこで閏年として今の閏のように1日を追加するのではなく1ヶ月を増やしていました、閏月は別な呼び名があったわけではなく上に書いた漢名の月を重ねて過ごし1ヶ月分を増やして大きな誤差を消そうとしていました
そうですよね地球の1年は太陽の周りを地球が回っていることで移り変わる四季なんですから月の満ち欠けでは正確に合いません
でわ何故、月の満ち欠けで1ヶ月という区切りを古の世界で使うことになったのでしょう?もちろん夜空に満ちる月は誰にでも見易く日々形を変えていて周期的な変化が判りやすい月を用いるのが一番判りやすいからなんでしょうね
人間の歴史を振り返れば地球が中心ではなく太陽の周りを回っていると認められたのは極近年のこと、それまで多くの文化は地球が中心に太陽も月も周りを回っていたと考えられていたのですから仕方ありませんね
もう一つは月は地球に一番近い星であり地球と互いに引き合って潮の満ち引きにまで大きな影響を生み出しています
地球上で多くの生物がこの月の影響や変化に合わせて繁殖をしたり生き方をしてきたんですね、そのことが人間にとっても大切な事柄であって暦にも用いられてきたのだと感じています
話が逸れてしまいましたが今日の月は弥生の三日月ではありません、新暦で生活していると元々1年という値が違う旧暦ですから年々そのズレが新暦との間で生まれています
旧暦の記載されたカレンダーを見れば判るのですが今日は旧暦で2月3日、ですから正解は如月の三日月
あれ?と感じた方がいるかもしれませんがよく年末になると「今年も師走の時期を迎えました」と聞きますよね?
ちなみに旧暦でいう昨年の師走は年の明けた今年の1月12日から2月9日までが師走だったんですね、2月10日が旧正月と呼ばれるのが理解できますね?
新暦に旧暦の呼び名をそのまま当て嵌めるのは・・・特に神無月は神様が出雲に集まる月でもありますからそのまま用いるのは尚更「?」な感じを受けるのは自分だけなのかな?
良く言えばそうゆう曖昧さも古から東洋の文化を数多く取り入れたり後には西洋の文化を数多く取り入れて生きる日本人の良い部分なのかもしれませんね、日本の神様も寛容なのだと思います(笑)