月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

3月15日の月

今日は昼間に気温が6℃まで上がり雪解けが進みました、交通量の多い道は路面が顔を出し場所によっては乾いている場所も目立ちます
しかし脇道や積雪のある場所へ一歩入ると踏み固まった積雪が暖かさで緩み歩くのも足を取られてなかなか進まない状況
車はタイヤが埋まりハンドルも効きづらく4WDでなければ埋まって動かなくなる光景も・・・
夜になれば冷えて凍りガタガタの凍結路面、でもこの繰り返しが確実に北海道の春を感じる光景でもあります

今夜も日暮れの西空に沈む太陽を追うように細い月が傾いていました
昨晩三日月を迎えた月は少しだけ満ちて月の地形を見せ始めましたね、それでもまだまだ細い月ですね
月は昇り始めは左側へ大きく傾いて昇ってきます、そして沈む時には右側へ大きく傾き下ってゆく姿に見えます
上弦・下弦と「弦」という文字が用いられていることからも月の見た目から来ている呼び名
特にこの時期の大きく欠けた月が沈む際は「器」「盃」などと呼ばれ親しまれていました
日本も古くから高貴な人たちが月を愛でて酒盛りをしたり歌会を開いたりと楽しんでいましたが江戸時代などには一般大衆にも広がり様々な月に纏わる文化が花咲きました
本来、月の満ち欠けは一年の経過や季節の移り変わりを知り農業など生きるための主軸であった営みの大切な指針という存在でした
しかし人々の生活が豊かになり文化的になってくると月を愛でる・楽しむことが一般的な遊びになったんですね
これから毎日月は満ちてゆき昇り始めが遅くなってゆきます、昼間の月から夜の月へと移り変わる月は満ちて夜の闇を明るく照らし始めますね
北海道はまだまだ先ですが暖かい地方では梅や桜が咲き始める如月、昨日も書きましたが旧暦では2月(如月)なのに何故春なんでしょう?
よく考えてみて下さい、1月といえばお正月ですよね?
お正月の年賀状に書かれている文字に「新春」とあります、そうなんです年明けを迎えると旧暦ではもうすぐ春がやってくる時期
睦月を終えて如月・皐月と植物が芽吹き始め緑が色付き出す季節、新暦ではそのまま呼び名だけ用いているので真冬なのに新春と似合わない言葉になってしまっていますが旧暦に用いるとピタリと当て嵌りますね
北海道では北過ぎてこの旧暦の呼び名も少しズレて感じてしまいますが明治以降に日本人による開墾や移住が始まった北の地ですから当時は含まれていませんでしたし仕方ありませんね(笑)