月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

smc PENTAX-M 150mm F3.5 試写

カビ取りを行った150mmレンズ、カビ以外は意外にも汚れは無くレンズ自体の傷や擦れなどもほとんどありません
前のオーナーはほとんど使わずに眠らせていたんでしょうね、カメラと擦れ合うマウント部分も真っ新に近く擦った跡が全くありません
分解整備を行うことで外観だけではなく隠れていた部分にまで触れるのでそのレンズの歩みを感じる時間でもありますね
綺麗になったレンズですが実際に写してみなければ結果は判りません、何せ素人が薄っぺらい知識と技術で行った作業ですから(笑)

レンズ自体にカビが作った跡が残っていますし綺麗に拭き上げたつもりでも反射する油膜など残っているかもしれません
smcm 150mm F3.5は本来写りは悪いレンズではないようですが最近距離が1.8mなのは・・・大きな背丈一人分離れないと写りませんのでもうちょっと近くで写せると使い勝手が広がるんですけどねー

F3.5と少し暗めのレンズですから寒いけど外に出て試写してみましょう!と防寒を着込んでお出かけです(笑)
気温は−15℃!絞りは開放のF3.5で写していますが古いMFレンズはピントリングに適度なトルクがあり好きなんですが冷え込む冬には塗られたオイルが硬くなるためか操作が凄く重くなってしまいます

カビによるコーティングの劣化は拭き上げても残ってしまった跡から感じているんですがどれほどなのか気になりつつ撮影
フレアも確認したく日差しに向かっても写しています、実絞り測光で写すMレンズですがややアンダー気味に写るのは雪など白い被写体が多いからなのかもしれませんね

それでも古いレンズではペンタックスレンズの冠でもあるSMC(スーパーマルチコート)も古いタイプですのでどれほどかと思いつつ結果はデジタル機で写しても絞り開放で偽色や甘さの目立つものはありませんでした
もちろん素人感覚ですけどね(笑)

ただし太陽に向かって写した際にかなり筒内での反射を感じる被りの写りがありました、これは内蔵のフードを引き出して写していますが太陽の一部が入っていますし仕方ない結果なのかもしれませんが正直今のデジタル用レンズではもっとコントラストが高い結果になっていると思います

あと今回は全てトリミングを行わず写したものをそのまま縮小して貼っていますが絞り開放で周辺の減光は無いものの僅かに歪みがあるように見えます
これはレンズ構造からくるものだと思いますが細かな構図などでは見辛く感じる結果に写るでしょうね

今回の試写ではカビによる低下は感じませんでしたし中にも分解した際に持ち込む埃などもほとんどありませんでしたので満足出来る仕上がりになりました
今後は絞りを変えて写してみたり季節を変えての撮影、そして拭き上げたとはいえ滅菌したわけではないのでカビの再発が無いか注視したいと思います