月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

2月11日の月(上弦)

各地で雪の知らせが流れる中、こちら道東は曇り空で雪は降らずに澄みそうな感じ
綿を千切ったように広がる雲に月も見え隠れしていました

会社から車を走らせて自宅に着く頃にちょうど雲の切れ間に月がポッカリ、よく見ると薄い雲が掛かっていましたが写すチャンスと車のドアを開けてドアの上にカメラを載せ簡易固定で写してみました
今夜の月は上弦、新月から満ちてきて前半の半月です
影の際には晴れの海から雨の海へと走るコーカサス山脈とアペニン山脈の尾根が走っていてその下には蒸気の海も姿を見せていますね
つい数日前まで神酒の海横でクッキリと形を見せていたクレーター達が薄雲で少しボケでいますが白く光ってその姿を確認し難くなってきました
太陽の光が当たるようになり白く光るクレーターをレイ・クレーターと呼びます、照らされて明るくなるのは判りますが白く見えるほど輝いて見えるのはクレーターが隕石の衝突などで出来た際に地表に出た地質や飛び散って降り積もった物が影響しているようです
ティコのように比較的新しいレイ・クレーターはその飛び散った跡が他のクレーターなどの飛散で隠されていず満ちて太陽の光に照らされるとティコが出来た際飛び散った姿がそのまま白く光って見えます
勿論、地球に比べて重力の低い月ですから広範囲に飛び散った可能性もありますし重力が低いということは飛び散ったものが落ちるのも地球に比べればゆっくり
ただ重力以外にも地球との大きな違いは大気が無い(極めて薄い)ということ、そのために風化というものが少ないために太古の姿がそのまま現代でも見ることができるんですね
「透き通るように美しい湖には生物がいない」と聞いたことがありますが生物がいない月に不思議な美しさを感じるのはまだその大半を生き物(人間)に踏み込まれていないからなのかもしれませんね

上弦を迎え、次の満月へと向かって明るさを増してきた月を見上げながら何故か誰もいない海の砂浜を思い浮かべてしまいました
月に水のある海は無いんですけどね(笑)