1月15日の月
この月を見て「あれ?」とお気づきの方は月をよく見上げられている方でしょうね
昨晩の月はもう満月と言って良いほど満ちた月、でもよく見るとやや左上の縁に影がまだ残っていますね
いつもは左側に残る影が上にあるということは・・・そうですこの月は日付が変わって16日に写した月なんです
月は昇り始めた時に比べて移動する程「時計回り」に回転しているように見えるので月の模様が右に傾いてゆくように感じます
影の位置も太陽に向かって反対側にあるので同じように時計回りに移動してゆくように見えるんですね
でわ同じ位置から見上げているのに月が何故時計回りに回っているように見えるのでしょう?
月がそう回転しているのでしょうか?もちろん違いますよね(笑)
ここが大昔から人が天動説を信じて地動説をなかなか認めなかった「視覚の錯覚」なんです
見上げている人は回転する地球の中心にいるのではなく表面に立っています
ですから刻々とその位置は移動してゆきますよね?地球が凄いスピードで自転しているのですから
さらに月は毎日地平線から昇ってきて反対側へと移り沈んでゆく訳でもありません
月もゆっくりと地球の周りを回っていますがそれより数十倍もの速さで地球は回転しています
ですから月が昇ってきたように見えますが実は地球が一回転して再び月が地平線に見えるようになっただけなんです
地球の表面に立っている自分がそれを見ているんですが月が見える位置に来たら次はどんどんその先へと進んでゆきます
月が高く昇っていき沈んでゆくのは月の方を向いている地球の向きを自分たちが立っている地点が回転通過しているだけなんです
ですから斜め角度から見え始めた月が高い位置に見えるときに真正面から見ている状態で通り過ぎると月が沈んでゆくように見えるのがどんどん過ぎ去って行っている自分たちが斜め角度から見送っていることになります
これが月の模様や影を回転させているように見せているんですね、もちろん月も自転・公転してますし秤動という動きもあります
しかしそれはごく僅かな違いで数時間の経過で見極められるほどの変化ではありません
月が時計回りに回転しているように見えるのは月が回っているのではなく回転している地球上にいる自分たちの位置が変わっていったから見る角度が変わったためだというお話でした
これを理解すれば月の傾きを知ると写した時間が大まかですが判るんですね、でも15日に昇った月ですので題名は16日ではなく15日の月にしました(笑)