月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

4月23日の月

今日も残業を終えると夕空には綺麗な月、帰宅しようと車に乗り込むのですが窓から見える月が満ちてきて綺麗なので少し出ずに見上げていました

お月見や月写真を続けていて「何度も同じ月を見て飽きない?」とよく聞かれます
たいていは「子供の頃から好きなので」と答えるのですが心の中では・・・
「同じ月?もし同じ月が見れるのならそっちの方が皆既月食や彗星などの月面通過より珍しい事なんだから見てみたい」と思っているけど細かく説明するのも面倒なので言わないだけ(笑)
月は約1ヶ月の周期で満ち欠けを繰り返しています、ですからそれだけの知識だと年に約12回同じ満ち欠けを繰り返しているだけと考えがち
しかし地球の周りを回っている月と同じように地球も太陽の周りを約1年を掛けて回っています
と言うことは1年のうちに繰り返す月の満ち欠けは毎回違う太陽の位置で照らされているので角度も変わってきますね
これは太陽の周りを回っている地球の回転と地球の周りを回っている月の回転角度が違うことも相まって同じ満ち欠けの周期であってもこの三つの星が同じ位置にあることは滅多に無いことなんですよね
でも大半の人が「同じようにしか見えない」と感じるんでしょうね、地球上で一番離れた物同士であっても宇宙に出れば全てが月よりも凄く近い距離の出来事です
地上で感じる感覚や地上の尺度を宇宙に向けても通用しないことをまずは理解しなければいけません
「同じようにしか見えない」というのは「その程度にしか見ていないし理解もしていない」という表れであり
例えるなら普段馴染みのない他国の人たちの顔が同じに見えたり動物の姿が同じように見える事がありますね?
我が家にも長年猫がいますが猫を飼ったことのない興味もない人は猫って皆同じ顔に見え違うのは模様ぐらいだと感じているでしょうね
でも猫にだって顔立ちの違いがあり表情も凄く豊かです、これは猫に対して知識や興味があり理解が豊かだから判ることなんです
月も同じで知れば知るほど・見れば見るほど日々見せる姿が豊かで同じ光景は無いのが判るはずです
それは誰もが見てここが違うと判るような大きな違いでもありませんし「なんだその程度か」と思う人も、でも宇宙の尺度で誰もが判るような変化が日々起きてるとしたら・・・それは太陽・地球・月のどれかが大異変を迎えている状態なんだと思います
「ここが違ったのかー」と自分が判るようになった時、その人の月への理解や知識や興味が「違いの判る域になった証」を得たことになるのだと思います
太陽の周りを回る地球と一緒に移動しながら地球の周りを回る月、更に太陽系で大きく地球や月にも引力で動きに影響を与えている木星がどの位置にいるかも影響してきます
もっと視野や知識を広げれば太陽も何億年も掛けて銀河を回っています、広げれば広げるほど地上での感覚や常識は通用せず変化も微細なものになりますが決して同じことの繰り返しは無いのです
だから空に月が見える時、その姿の月を見れるのはその時だけなんだと感じながら飽きずにお月見しております
これらを説明して「同じ月」と思っている方に理解が得られるか?逆に不快にさせる答え方になるかもしれませんし「子供の頃から好きなので」が一番相手に合った答えなんだと思っています(笑)