8月4日の美幌峠
自分が生まれ育った美幌町から弟子屈へと向かう途中にある美幌峠
学生時代は自転車やバイクで峠まで何度も行った記憶が蘇ります、車で数十分ですが今思えばよくここを自転車で登ったものだと自分のことですが感心してしまいます(笑)
峠には「道の駅」があり食事やお土産購入も出来ます、昔からここの「揚げいも」が好きですね
道の駅から更に上へと歩けば展望台があり広大な景色と屈斜路湖が見渡せます
写真左手に見える小道がある頂きも展望台から左手に見えるもう一つの展望台なんですが階段などの設備もなく子供の頃は多くの人たちが登っていましたが今はパラグライダーの人たちが行くだけみたいですね
以前にも書きましたがここ屈斜路湖は終戦後に旧日本軍が発覚を恐れて毒ガス兵器(弾)を遺棄した過去があり元兵士の証言で1995年から大規模な自衛隊による回収作業が行われました
その際に写真の左側に写る頂に巨大なパラボラアンテナのような設備が建てられていたのを思い出します
湖面へと繋がる原始林はブルトーザーでなぎ倒され自衛隊の重機や車両が通行できるようにされ荒らされたのを思い出します
展望台の正面には屈斜路湖の全体が見られ天候が良ければ遠くの山まで全てが見渡せます
展望台から下は崖となっていてその下から屈斜路湖へと続く裾野が広がっているのですが広大過ぎて距離感や物の大きさが把握できなくなる錯覚になり人間の立体感を捉える機能は距離と大きさで狂うのが判りますね
右手へと目を移せば更に上にある展望台へと向かう道があり写真では右側に写っているのが現在の最上展望台となっています
写っている人の大きさから景色の広大さが判るかと思いますが北海道の自然がどれほど豊かで何処も昔はこうだったのだと実感できる光景です
現在はここが最上の展望台だと書きましたが自分が子供の頃は更に先があり行くことが出来ました
行けたと言っても当時(40年前)でもかなり険しく石敷きの道だけで木の柵もありましたが所々傷んでいてかなり歩き辛かったのを覚えています
今は道が塞がれて「環境保護のため立ち入り禁止」となっていますが昔あった道なりの跡は見て取れますね
過去にはネッシーブームからこの屈斜路湖にもクッシーという巨大生物(UMA)がいると噂されました、中には湖近くにいた農耕馬が巨大な物に湖へと引きずり込まれるという話も・・・
しかし子供の頃からこの湖は戦後に湖底で温泉が湧いて水質が変わってしまい生き物が住めなくなる環境に変わったからだと聞いていました
それも旧日本軍が湖底へと遺棄した大量の毒ガス兵器が回収されると中身が漏れ出していて無くなっていたことから毒ガスが水質汚染が原因だったのかもしれませんね
今では魚なども育ち釣り客も集まる場所ですが人間の戦争という過ちはこれほど豊かな自然にも痛々しい爪痕を残してしまうのだと感じ悲しくなってしまいます