月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

2月16日の月

昨夜の夜勤は時間に余裕があって仕事の合間には窓から月を見れたので月の出始め時間はまだ出勤前で寝ていたり支度をしたりで写せませんでしたが昇り途中の月から高い位置での月や夜明けより深夜に移って来た月の沈みまで写してみました!

これは夜の8時前ぐらいでまだ東の空を上っている月、ちょっとボケちゃいました(笑)
東よりちょっと右よりの南東の空を上っている途中ですので大きく左に傾きウサギの耳が斜め上を向いて登ってきた月が高い位置へと昇りつめる間ですから少しずつ右へと傾きが戻ってきていてウサギの耳が横向きまできていますね

昨夜の南中(一番高く上った位置)は夜の10時前でしてその少し前に写した月、左に傾いていた月が北を上にした姿で見えます
昇りの月でも写っているのですがボケて少し判りづらいのでこっちの月で書くと上(北)の左側にポコっと写っているクレーターがありますね
これは氷の海が横長に広がっている左側が少し色濃くなっている露の入り江から上にあるクレーターなので大きさからピタゴラスだと思います
ピタゴラスから露の入り江と雨の海と嵐の大洋を仕切る半島に見える地形を下ってゆくと昨日も書いたアリスタルコスがもう真っ白に見えていますね
アリスタルコスから右下には同じく白く光っているケプラーコペルニクス、もちろん同じように白く光るティコも月の下側で大きくその飛び散った軌跡を光らせていますね

そして南中を過ぎた月は今度は右側に傾きながら沈み始めます、これは日付が変わって17日の午前3時過ぎの月で少し赤みも出てきました
西の空に移った月が右側に傾いてウサギの耳が真下に向いてしまいましたね、日本では餅をついたウサギに見られた月の模様
こう見るとウサギと言うより脚の生えたイメージに見えますよね
と言う事は昔の日本人は東の空に顔を出した昇りの月を眺めてウサギをイメージしたんでしょうね
世界では色々と月の模様を違うものにイメージしていますが人様々ですから日本人だからウサギと固着せず子供の目線と心で自分が思う月のイメージで見るのもいいかもしれませんね!
ちなみに息子が小学生だった頃は「チュッパチャップスのプリン味」と言ってました、子供と見ると想像が本当に広がります(笑)

今朝の月没は朝5時前、西側の窓をみると立ち木の向こうに赤くなった月がボンヤリと光っていました
月は皆既月食の時も赤くなりますが出と入りの低い位置にいる時も同じように赤みを帯びて見えることがありますね
これは月が赤くなっているのではなく地球の大気が影響しているんですー
光りの波長など難しい話はやめて簡単に書くと光りは色んな光りの集まりなんですが青側より赤側の方が抵抗に強いんです(表現や言葉が違っていたらごめんなさい)大気もその中のゴミや塵も光にとっては邪魔な抵抗です
月が高い位置だと地球の大気圏はおおまかですが約100km前後、それが東や西に傾いて斜めになるほど真上に入る時よりも長く大気を通って地上の見ている目に届くのですから青側より赤側の方が強く見えるんですね
この辺の説明は光や大気の詳しい方が読まれて「ちょっと意味合いが違うなー」と思われたらごめんなさい(笑)
でも地球の大気があるからこそ赤く見えたり月の色々な姿が生まれるのです、そして写真ではちょっと判りづらいですが大気が月を変化させる「悪戯」がもう一つ
出始めと沈み間際の月は昇った月より少しだけ縦に潰れて見えるんです、大気の影響ってウニョウニョと月を見辛くさせるだけじゃなく味わいも加味してくれているんですね

月を観測するには高い位置の月を眺めるのが良いのですがこういった少し色合いの変わった月を眺めてみるのも楽しいなー
と双眼鏡から視線を放すと会社の窓から見える夜道に気配が・・・毛を膨らませたキタキツネがこちらを見て「あの人間、何を見てるんだろう?」という感じでクビを傾げるとテケテケと走ってゆきました(笑)