月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

1月21日のカワアイサ

川の流れ込みで少しだけ湖面に水面が出ている場所、そこまで車から歩いて向かいオオハクチョウを写していたんですが気付けば先ほど車で通り過ぎた際に居たはずのカモたちが見えません
確かに白黒の姿が何羽かいたんですが離れた場所に車を停めて歩き戻ってくる雪踏音で逃げたのかも?
いつもは古くてもMF操作のし易い300mmや400mmのMF単焦点レンズを使うのですが吹き付けもあり氷点下で状況が厳しくなりそうな湖畔ではピントリングも重くならないAFレンズを今日は使っています
氷点下の屋外で使っていても動作には問題無し、しかし気になるのはAF動作音・・・こればかりはシャッター音と共にK−rを使っていて大きいといつも感じてしまいます
時としてまだ離れている鳥やリスにさえ気付かれてしまうほど(笑)
考えてみればここに近づく途中に上空を飛ぶオジロワシに何枚もシャッターをしていました、更に歩くと雪を踏みしめるギューギューという音・・・これは逃げられてしまいますね

湖畔沿いに茂った林の向こうを見ると湖面に広がる氷と川の流れ込みで溶ける境にカワアイサの群れを見つけました
どうやら先ほど見た白黒の姿はカワアイサのオスだったかもしれません、枝が邪魔して移動してもなかなか直接写せなく・・・試しにAFに切り替えてみると枝ばかりにピントを取られ迷うばかり
こういった場面ではやっぱりMFだと自らピントを合わせますがAFレンズの粘りや抵抗を感じないピントリングは扱っていても何だか「単にネジを回している」ような味気なさも感じてしまいますね(笑)
警戒して離れた群れなのでなかなかこちらには戻ってきてくれません、300mmではこれが限界ですし何より林を挟んでの位置ですから辛い
除雪された車一台分の細い道路からでは位置を帰るのも近づくことも無理で諦めようかと思ったんですが高く積もった雪の影で暫し屈んで粘ってみることにしました
凍結し雪の降り積もった湖面を吹く風は細かな氷の粒となった粉雪を巻き上げてつつ吹き付けてきます
それは白い海を押し寄せる白い波にさえ見え綺麗なんですが顔に当たると痛いくらい冷たいですね
天気は快晴なんですが冷え切った気温の中では着込んだ防寒着の上にもその粉雪が降り積もり溶けるのは顔に当たった部分と吐く息が当たる範囲だけ・・・地元の人間ですが改めて厳しい環境だと感じます

相変わらず気配が消えていないのか離れた群れは戻ってきません、しかし嬉しいことに川の上流からカワアイサのメスが群れになり下ってきました
同じく林越しの撮影ですがまだ気付いていないようで木々の枝が開いている場所に来るまで待ちつつピント合わせです
頭のボサボサからウミアイサやコウライアイサもと過ぎりますが首の白さなどからカワアイサのメスに間違いないでしょう
枝の開けた場所でシャッターを押しますが元々警戒心の強いカワアイサ、すぐに泳ぎを速めて離れて行ってしまいました
待ち受けていたこちらももう頬や鼻が冷たく痛むほど冷えてしまい口まで上げていたネックウォーマーには吐く息が白く凍りついてこの撮影で満足し車に戻ることにしました