月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

6月23日の層雲峡 銀河の滝

今日は妻と息子、そして妻の母親の4人で大雪山国立公園の層雲峡へドライブです
天候は出発時に曇っておりどうなるかと心配しましたが石北峠の頂上に着いた時には青空が広がっていました

層雲峡は石狩川の源流が流れる川が長い年月を経て削り取った険しい峡谷です
国道39号線の両側にそそり立つ柱上の岩肌が険しさを見せていますが昭和62年に大規模な崖崩れ事故が起きてしまい
この石狩川を塞き止めるほどの量が崩落しその勢いは川に沿って走る国道まで飲み込みました
この事故で悲しいことに多くの犠牲者を出してしまい尊い命が失われてしまいました・・・
その後、この付近は新たにトンネルが掘られて以前のように国道からは直接見ることが出来なくなってしまいました
層雲峡側からはトンネルの手前、峠側からはトンネルを抜けてすぐ川沿いへと曲がる道があり車で行くことは今も可能で観光の場所ともなっています

ここには銀河の滝と流星の滝という二つの滝がありどちらも迫力のある水の落下を見上げることができますしトイレや土産物屋もあるので峠を超える前の休憩場所や層雲峡に宿泊する観光客の訪れる場所にもなっています
どちらもそれぞれ見る場所が設置されておりこの場で両方を一緒に見ることは難しいようですね

妻と義母が土産物を見ている時に息子とカメラを持って二つの滝を写そうと思ったのですがちょうど団体客の一行が到着して流星の滝は混み合っており今回は100mを超える高い場所から流れ落ちる銀河の滝を写すことにしました
実は過去に悲しい事故もあったので息子を連れてくるのはこれが初めて、見上げるような峡谷から流れ落ちる大きな滝に息子は「すげー」の連呼(笑)
確かに何度か見ている自分でさえ数十年ぶりに見上げる光景に迫力を感じます

岩肌を流れ落ち川へと流れ込む間近まで行けるのですが茂る木々の間から見上げる滝も迫力がありました
自然の美しい光景はその厳しか・荒々しさと真向かうことでもあります
以前国道が通っていたこの滝の先はその後も崩落が続いており今では車や徒歩でも立ち入りが禁止されています
太古から川の流れがここを削り侵食して今のような低い場所を作っているのです
よく「高い崖だね」と感じてしまいますが元々は崖の上が平地の元で今自分たちがいる場所が削られて生まれた底部分なんですよね

これからも数世紀の年月を経てこの峡谷は侵食を続け崩落なども繰り返しその姿を変えてゆくんですよね
大きな大きな自然の持つ時間の流れ、人間の寿命はその姿の一瞬を見ることが出来る程度の長さなんだと実感できる場所です