月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

嫦娥3号 着陸成功

先程ブログにて今夜中国の月探査機が月面に着陸を行うと書きましたが予想の時刻よりもかなり早い時間に着陸が行われました

予想時刻より30分ほど早い10時10分過ぎに地球から見上げればちょうど月の下から探査機が上がってくるような軌道で着陸予定地点へと向かい減速を開始

減速により月へと降下し始めた探査機は目標地点までに減速と姿勢修正を行い空中に停止した状態になります

そこから徐々に降下してゆくのですがそのままでは重力に引かれて激突してしまいますからロケットによる減速を行いつつ月面へと軟着陸を行います

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計画の予定では虹の入江が目標地点でしたがここが月への挑戦で難しいところ、実はこんなに身近な星なんですが月の動きは予測できないんです

これは地球と月との関係もあるのですが一番の原因は月の内部にあります、月の中心は真ん中になくズレています

更に地球の周りを回っているのですが地球以外にも太陽や大きなものでは木星や土星からの引力にも影響を受けています

だけど一般的に考えれば探査機が月周回軌道に乗って回っているのだから動きの誤差は影響が少ないのでは?と思いますよね

これが今回の計画では周回軌道に乗ってからの日数が影響したと思われます

実に8日間掛けて準備を整えていたのですが周回軌道に乗った時間、更にそこから低い高度までを回る楕円軌道に乗る動作や今夜の着陸までの時間

この時間に減速や修正での誤差が蓄積して予定よりも早く計画が進んだと思います

中国では着陸に向けて海外への報道として中継を行っていましたがそれを見る限り計画が進んだり遅れたりした際のために着陸予定地点を広く設けていました

結果、虹の入江と言うよりは雨の海に着陸した形になっていますが無事に着陸を成功させた中国の科学者・技術者の方々に拍手を贈りたいと思います

今回の初着陸のデータや技術で次回はもっと狙いを絞った着陸が可能になると思いますね

場所的に「直線山列」と呼ばれる雨の海内にある山が見えるかもしれませんね

雨の海と虹の入江の境に突き出ているラプラス岬も月面上からはどんな景色に見えるんでしょうね

中国の計画では玉兎が移動して探査を行う計画ですがどちらの方向へ進むのか楽しみです

計画としては3ヶ月ほど移動して探査するようですがアポロ15号が降り立った右側へと移動すれば早く夜がやってきますしやはり初めは虹の入江側へと向かうのかな?

3ヶ月ということは3度の夜を過ごすことにもなるので初めは少しでも昼が続く方向を選ぶのかな?

着陸地点から下へと進めばヘリコンやル・ヴェリエという望遠で確認できるクレーターなども見ることが出来そうですね

まだ着陸成功したばかり、これから玉兎を地上に降ろしそれからの話なんですがこれからの展開が楽しみでいっぱいです

子供の頃、アポロ計画の映像や記事は沢山ありましたが探査機を打ち上げ続けたソ連(ロシア)の物は秘密が多くほとんど見ることが出来ませんでした

中国もそうなるのかと心配していましたが着陸の様子を中継したり今後も色々と発表してくれると信じて今後の活躍を楽しみにしています

日本の「かぐや」が鮮明な映像を齎してくれましたが周回軌道ではなく地上から見る月の鮮明な映像は更に感動を呼ぶことでしょうね

ここからまた月の新しい発見や今までの見解・常識を覆す事実が生まれるかもしれませんね

祝賀您!嫦娥三号!