月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

12月30日のオオワシ(撮り納め)

今年最後のお休み、年末年始は正月明けまで仕事なので今日は気合を入れてカメラ片手に出掛けてきました(笑)
朝から防寒インナーを着込み、服装も真冬の防寒着で完全防備して車に乗り込み出かけたのは隣町
多雪の今冬、網走郡に入る隣町に着くとまだ冷え込み厳しい中を河川沿いに歩き始めます
歩くと言っても膝から腰まで積もる雪の中をズボズボと突き進む感じでしょうか、雪も降り始めて薄暗いままの天気ですがカメラに雪が積もらないよう庇いながら野鳥の姿を探します
今年の撮り(鳥)納めですから狙うは大物、普段は出かけた先で出会う野鳥なら身近なものから珍しいものまで拘らずに写している自分
しかし今日は正直大物狙いです!出来れば今尚出会っていないクマゲラや冬になるとやって来るオオワシに出会いたい!
河川沿いの雪中を漕ぎ続け立ち並ぶ林に注視しながら鳥の姿を探します、葉の落ちた木々に鳥の姿は見つけ易いのですがなかなか写したい鳥には出会いません
今回は勝負をかけて冬には雪で濡らしたり落とすのが嫌なのと寒さでMFレンズ特有のピントリング内グリスが硬くなってピント合わせが重くなりあまり持ち出さないTOKINA RMC 400mm F5.6をKーrに取り付けています

途中、車からかなり離れると一旦戻り車で先へと移動してまた歩き始めるを繰り返し気付けば湖畔近くまで歩いています
首から口元まで防寒しているネックウォーマーは自分の吐く息が凍り迷彩柄に白い霜が広がっていました
湖畔近くの林を道沿いに歩いていると凍って雪が積もっている湖面に1羽の大きな鳥影、しかし写すには400mmでもシルエットが判る程度の距離です
オジロワシでしょうか、オオワシかもしれません、という事は彼らのテリトリーに入った証拠と諦めず歩くと先の林に大きな鳥がいるのを見つけました
慎重に近づきだします、時折ファインダーを覗くのですが近づくとこちらを警戒してか顔がこちらに向き逃げられるかもと心配しながらの接近です
何とか入り組んだ木々の間からその姿を確認できる距離まで近づきました、やっと出会えたのはオオワシ

寒さと緊張で張り詰めた空気の中を慎重に進んではカメラを向けるのですが枝の間から見えるオオワシにAFレンズではなくMFレンズを選択して良かったとオジロワシにピントを合わせます
こういった場面では優れた機能より使い慣れた物の方が大きな力を与えてくれますね、カメラを始めてこの事を凄く実感しています
近付きながらも入り組んだ木々の間からオオワシの姿がよく見える位置に移動を始めます

やっと全身が大きく写せる距離まで近づきました、しかし周りを見渡していたオオワシも接近に警戒を強めこちらばかりを見つめています
ペンタックス機は古いレンズを使う際に絞り値をカメラ側で認識できないため通常の現行レンズとは違い写す前に手動で測光を行わせ絞り値に合ったSSを判断させる作業が必要になります
これは古くから写真を行っている方であれば絞り・SS・露出・ISO感度の組み合わせを自ら設定して出来るので不要かもしれませんね
自分の設定した値ではやや露出アンダー、SSを下げ明るく写す必要がある構図でしたので1枚写すと手元で設定を変更です

「逃げるなよー」と呟きながら変更した設定で枝が少なくなるような角度へと移動です
何とか設定も合わせられてオオワシの姿を写すことができました、これで今年の撮り納めは完了です!満足満足(笑)

目的は達成しましたのであとはもう少し近づいて違った構図でも、といつもの自分ならなるべく鳥の全身が入るよう構図している撮影とは違う感じで写してみました

近づくと遠くでさえ大きな鳥だと判る姿なのに更に迫力が増して圧倒されます、木の上にいるオオワシとの距離を考えてその大きさを感じますが人間であっても向かってこられれば驚異な鳥と改めて実感
その鋭い眼差しに自分が捉えられていると思うとカメラを向けていてもその力強さに年末出会えた事をオオワシに感謝しました
寒空に響くクマゲラのドラミングも期待していたんですが残念ながら今年も出会うことは出来ませんでした、来年の目標として頑張りますね(笑)
明日は大晦日、今年最後の野鳥写真ですので表示が重くなってしまいましたがいつもよりサイズ大きめの更新となっています