月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

10月7日のキタキツネ

今日、出かけていると山道で1匹のキタキツネに出会いました

道路に出てきて座っているので怪我をしたのか?とスピードを落とすと様子を伺います
するとキタキツネがこちらへと近づいてくるのです・・・季節は紅葉の時期
おそらくこのキタキツネは他のドライバーや同乗者に食べ物を与えられたのでしょうね・・・
キツネは犬の仲間で頭が良い動物、人間が与えた食べ物は自然界で食べる物より味は濃いですしカロリーも高くってその味を覚えてしまったんでしょうね
人間の生活圏に入ってきた動物に越冬などで餌を与えるのは判るのですが山中で見かけた野生動物に餌を与えるのは1ヶ月もしないうちに降雪も考えられるこちらでは害にしかならない行為だと判らないのかと悲しくなります
確かに可愛いですし餌を与える優越感も感じるでしょう、しかしその行為を続けることが出来ないのならひと時の自己満足のために餌を与えるのはその動物に毒を与えているのと変わらないのです
野生の警戒心より食欲を優先し近づいてくるキタキツネを見てその行為を覚えさせた人間の低能さを感じました
警戒心が薄れ近づいたために車に跳ねられて死んでいったりお菓子や弁当の味を覚えて自然界の餌場を放棄した動物が再び餌を求めて自然界の餌場に戻れることは少ないのです
その動物が死ぬときに何を感じるのでしょう?自分はきっと無責任にその場限りの餌を与えた人間を恨んで死ぬのだと思います
厳しい発言だとは判っていますが自然の中でその場限りの甘やかしは決してしないで下さい、どんなに行為や見た目を取り繕っても自然破壊と同じ行為です
そしてこれはキタキツネだけではなく人間の事を思ってのことだとご理解ください、キタキツネにはエキノコックスという寄生虫による深刻な病気があるのです
それは糞などを介して人間にも伝染します、聞きなれない方は何のことか判らないと思いますがこちらではこの病気のために自然界の水は飲めない汚染地域にも指定されているのです
最悪は寄生虫が人の肝臓に寄生して全摘出しなければ死も・・・発病も長ければ数十年後に訪れるので忘れた頃に発病もあります
可愛いと触れ合ったり接した際に本人が感染るのは諦めがつきますが一緒にいた家族・子供が将来発病したら責任はキタキツネにあるのでしょうか?
いいえ、それは無知と身勝手な偽善が生み出した業の結末だと知ってください
厳しい話を書いてしまいましたがこれを読んで自然の中や観光地に出掛けて野生動物を見かけたら貴方は食べ物を与えますか?