月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

1月11日の月

今夜も綺麗な月が夜空に浮かんでいます、上弦を過ぎて満月に近づいてくると月が「昼間の月」から「夜の月」へと変わってきているのを感じますね

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10日は雲が広がっていて月は見えるのですがボンヤリとしたマルイ光りにしか見えませんでした

今夜の月は寒空ですがクッキリとして綺麗です、そして足元には月明かりで影が出来るようになってきました

もうすっかり「雨の海」の地形が見えるようになりましたね、影の向こうには「虹の入江」も見え始めています

先月この地に降り立った中国の探査機、半月の夜を過ごして朝を迎えようとしています

夜に備えて眠りについた探査機が太陽に照らされて電力確保が可能になれば目覚める予定ですが上手く復帰できるか

これが月に継続的に活動する設備や施設を設けるために必要な行動ですので各国が成果を注視していることでしょうね

地球時間で約1ヶ月の長い1日を繰り返す月、その半分(半月)が長い夜ですから太陽光発電を使用する状況でこの「長い夜」をどう過ごすのかが大きな課題となります

過去を振り返ると月面に探査機を着陸させたのは旧ソ連であるロシアとアメリカ、その中でも今回の中国の計画に大変似た計画があります

それは旧ソ連のルナ計画の一つである「ルナ17号」です

1970年の11月に打ち上げられその月には無事「雨の海」に着陸して人類初の「移動する探査機(月面車)ルナホート1号」を月面に下ろしました

中国の「玉兎」と同じく「ルナホート1号」も3ヶ月の予定で探査を行いました

太陽光パネルを持ち月の昼間は太陽光から電力を得て活動し夜は核の放射性崩壊を利用した熱源で探査機を温めて眠りにつきます

この繰り返して当初予定していた3度の夜を遥かに上回る11度の夜をルナホート1号は月面で活動しました

これから初めての眠りから目覚めるであろう「玉兎」は幾度の夜を月面で過ごすことになるんでしょうね

出来れば一夜でも多く過ごして欲しいものですね、それだけ新しい発見が見つかりそうで楽しみにしています

惜しむのは日本と中国という国同士の関わり、外交問題や戦争責任問題に領土問題と対立する場面が多い国家間なのですがスポーツと同じで科学でも国境を越えた情報のやり取りや評価のやり取りが行われて欲しいですね