月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

RMC Tokina 400mm F5.6 修理

以前ジャンクレンズとして購入した単焦点レンズの400mm
このレンズが自分には一番の望遠レンズでMF撮影に慣れた今では自宅から月を写したり休日に野鳥を写すのに持ち出したり重宝しています
ジャンクレンズとして1050円で購入したのですが外観は擦れや傷などもあり内蔵フードもスカスカ、でも中にはゴミもなくカビの姿も見られず購入後の写りも十分満足出来るものです
しかし使っているとマウントから鏡筒にかけて少しガタがありカタカタとするのが気になっていました
古いレンズですから傷みは仕方ないことでしたが肩からカメラを下げて歩くと400mmの大きなレンズが揺れるたびに小さくカタカタいうのは気になるものです
そして先日自らそれを悪化させてしまいました・・・カメラを持ち出す際に入れているボディバッグのチャックをちゃんと締め切っていなくレンズの重みで立ち上がった際にカメラごと落下させてしまいました
慌てて拾い上げると心配していたカメラやマウントに破損なく一安心、400mmも・・・あれ?何だか持った感じがグラグラしているような・・・
MF操作をしてみると以前からカタカタしていた部分がガタガタになってしまいました
試しに写してみると写りには問題がなさそうですがピントリングを持って軽く降るだけでガタガタになっています
中身が綺麗で写りにも満足していましたから下手に弄ることは避けていたんですがちゃんと修理しなければいけなくなってしまいました

さてこの400mm、正直分解方法が判りません・・・それが今まで分解しなかった一番の理由かも(笑)
レンズや内部の汚れ等なら前玉から外すことを考えますが今回は中央から根元にかけてのグラつき、まずはマウントのある後ろ側から様子をみます
マウントを外すことも考えましたがマウントの緩みや痛みでは無いようですし鏡筒のグラつきですから何処かの止め部分の傷みか破損だと予測
外観から見られる部分ではジャンクでしたので付属していなかった三脚座のリング部分、これはネジが無いので元々フリーになっているので違います
すると他には・・・そうです135mmや150mmを分解した際にあったピントリングの滑り止めラバーに隠されたネジが怪しいかもしれません
冬場ですので固くなっているラバーを温めてから慎重に精密ドライバーをラバー下へ差し込み一周させます
剥がれたラバーを抜き取ると下には予想通り小さなネジが隠れていました、色が変色している部分があるのでネジ締めした後にネジ止め剤のようなものを塗っているようです
ドライバーでネジを確認するとどれも緩んでカタカタしています、レンズの前玉を下に向けレンズを立たせるように置くと静かに上から力を込めてレンズが真っ直ぐ収まるようにしてそのままネジを締め込みます
ネジを全部締め終えて確かめると購入当初からあったカタカタが全くしません、しかし∞位置や写りに影響があるかもしれませんのでカメラに取り付け確かめてみますが異常は無さそうです
古い時代の金属製の重たいレンズ、ネジ止めだけでは不安があるのでネジ止め剤も併用していたのでしょうが経年によってそれが緩んだのでしょうね
そして自分が落下させてしまいそれが更に酷くなってしまった・・・今後気をつけます
とにかく問題だった部分は直せましたしこれ以上分解するのは下手をすると折角綺麗に保たれている内部にゴミを持ち込むことにもなりますので分解はここまで
実はこの修理、年明け前に行っていたんですがその後に年末の「撮り納め」にオオワシを写した際にこの400mmを使用しています
RMCというコーティングは正直ペンタックスのSMCに比べればコントラストが低いものかもしれません
ペンタックスの400mmを持っていませんので比較は出来ませんがSMCP 300mm F4と比べても不満を感じるようなこともありませんし今回酷くしてしまったグラ付きも直せましたので今年もこの400mmに活躍して貰おうと思います