月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

10月1日の月

台風17号の通過で残念ながら昨日の満月は写せませんでした、流れる雲の向こうに丸い月の形だけは薄く見えたのですが・・・一瞬だけ
中秋の名月は1日過ぎの今日になってしまいましたね、それでも道東は日暮れまで台風の影響で雨が続き天気予報も明朝まで曇りですのでお月見は無理かと諦めていました
でもネットの雨雲レーダーを見ると雲に切れ間が生まれてきているので待っていればお月見できるかもとカメラを用意して時々窓を伺う自分(笑)
雲に疎らな様子も見られ出したので「今か今か」とカーテンを捲ること2時間、やっと明るい月の光が雲から漏れ始めました

そして待った甲斐がありました!やっと月とご対面ー
満月は過ぎてしまいましたし1日が経って月の右側には早くも影が落ち始めている月ではありますがカメラを向けてお月見です
数枚写したのですが繰り返し流れてくる雲の波に見え隠れする月、カメラを置いてお団子ならぬ最中とお茶で中秋のお月見です(笑)
満ちた月が夜空に現れると本当に明るく感じますね、明るい街明かりに慣れてしまうとそれほどではないのかもしれませんが先人たちにとって灯りも十分に無かった時代には満月前後の数日はこの月明かりが陽が落ちた後の生活に潤いを齎せたことでしょうね
周期的に満ち欠けを繰り返す月の姿なので中秋の名月や9月の満月が特別な月に見えるということはありません
しかし日本の人にとってこの中秋の月というのは大気中の湿度も夏とは違い秋に移り変わり低くなり月が見易くなります
農耕時期も終わりに近づき農耕を主としてきた民族では忙しかった日々から少し落ち着ける時期にもなります
そして朝晩の気温も下がり始め夜に出歩くより家にいること家族で過ごすことが多くなる生活になりますね
何よりも日が短くなり夜の時間が長く感じる季節へと入っています
今のように遊びや情報が溢れている時代ではありませんので自ずと時間を過ごす余裕も生まれてきます
昔も今のようにこの時期に台風がやっていたりしていたんでしょうね、古くからの日本家屋は雨戸を固く締め嵐の過ぎるのを昼夜問わず待ちました
台風が過ぎ暗く閉ざされた家屋の雨戸を開けた時、嵐の過ぎ去った夜空に浮かんだ明るい月は何よりも安堵を感じる姿だったと感じます
中秋の名月、それは決して美しさや明るさだけではなく季節の移り変わりがある日本の風土に根ざした人々に安らぎや喜びを与えてくれる月の呼び名かもしれませんね
台風が過ぎて日本各地で今夜は月が見えるところも多いかと思います、昨夜の満月を見逃した方々も今夜の月で中秋のお月見を楽しんでみては如何でしょう?