月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

7月1日の月の石

今日訪れた北網圏北見文化センターで月の石を見てきました、受付でブログに写した写真を使うことを告げて担当の方に了解を得てから撮影

展示場に向かうとA4サイズぐらいの透明ケースに入った1個の石が展示されています
表示には「アポロ11号が静かの海から持ち帰った玄武岩質の岩石で重さは980gあります」と書かれていて驚きました
アポロ11号は人類初の月面着陸した計画で確か持ち帰った岩石が22kg、そのうち1kg近い石がここに展示されています
正直驚きです、年配の方々ならご存知のように万博でも人気が集中して見ることが難しかった月の石ですがそのどれもが決して大きいとは言えないサイズ
自分も他で月の石を昔ですが見たことがありそれは封印された容器に小さな石が入っていたもの、コブシ大の石を地元で見れるとは思いませんでした

それも初めて月面着陸した11号(イーグル号)の持ち帰った石です、着陸地点は書かれているとおり静かの海でここは玄武岩質なのは中学時代に覚えていたので納得
息子には白く見えたようですが光を反射するほどの明るい色ではありません、元々玄武岩でも洪水玄武岩という分類に入る岩石
これは地球上でも見られる種類で地下から粘度の低い溶岩が流れ出て固まった石です、月の海も隕石などの衝突で出来たクレーターに地下から溶岩が流れ出て固まった場所
よく見ると石の下回りには細かな砂のようなものも付着しています、これはレゴリスと呼ばれる月の表面を覆っている微細な砂みたいなものかな?
子供の時にこれを見ていたらきっと細かく描き写す自分がいたことでしょうねー(笑)
石の大きさ、そしてこれがアポロ11号で持ち帰られた石、自分が住む地元にあること、沢山の驚きがありましたが一番驚きだったのが「石が丸い」ということ
これは意外でした、一見すると川原で拾ってきた丸い石に見えなくも無い・・・失礼
風化がほとんど無い月面ではその石が出来た(固まった)状況を残しているものが大半です、粘りの無い溶岩が流れ固まったとするとこれぐらいの大きさになるには大きな塊から隕石や外圧などで破損して一部として存在するか採取の際に切断されたり角があるはず
しかしこの石は丸いんです、表面には微細な隕石などは衝突して生まれた穴か固まる際に中からガスが抜け出て出来た穴が埋め尽くしています
面白いですね、月の石としてこの形状を見ると単に流れ出て出来上がったのではなく噴出して飛び散った際に固まったか高低差がある部分で溶岩が滴り固まったのかも?と想いは色々と膨らみます
もし飛び散った際に固まったものなら大気の無い月では地球ほど漂うことが無いにしてもこの石は静かの海ではなくその周辺の石かもしれませんね
更に流れ出た溶岩が海と呼ばれる地を埋める際に固まる前かその後に他の隕石が衝突してこの石が生まれたのかもしれません
地球上では石の形態は雨風の風化で変化したりしますが月の石ではその変化が著しく低いので生まれた際の状況を色濃く残しています
もちろん素人考えと知識ですのでこの石をNASAや日本での考察・研究とは全く違うものかもしれませんが何十年も昔の子供達、そして今は大人となった人達(自分も)を小さな科学者にしてしまう魅力がありますね
皆さんももし身近に「月の石」が展示されている場所を見つけましたら一度見に出かけてみては如何でしょう?
北見近郊にお住まいの方は是非「北網圏北見文化センター」で40年以上昔に人間が挑んだ月への挑戦として残る持ち帰った石を見てみませんか?