月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

10月2日のシジュウカラ

いつもカメラ散歩で立ち寄る池のある公園にはエゾリスもいるのですがゴジュウカラシジュウカラ・ヒガラ・コガラ・ハシブトガラとカラの付く野鳥が沢山いる公園でもあります
池の周りに立っている木々を移動しながら囀り、愛らしい姿を見せてくれるのですが写すとなるとピント合わせが大変
AFでは入り組んだ枝などにピントを取られて野鳥にピントがなかなか合いません、それと枝の影や森林の中の明るさではAFがただでさえ迷い易いのでMFを使うことも多くMFでのピント合わせが重要だと感じていました
ペンタックスのレンズには☆マークの付いた明るい「スターレンズ」というものがありますが古いものでも良い値段が付いていて300mmなど手が届きません
そこに出会った今回の300mmレンズは完全にMFレンズですがK−rのダブルズームキットに付いてきた55−300mmのズームレンズよりは1段明るいF4レンズです
枝振りの中にいる野鳥を写すには「MFのみ」と割り切るレンズも重宝しそうと考えての購入です、もちろん使ってみた感想は満足のゆくものでしたー
しかし実際に使ってみて感じる不満もあります、ペンタックス機は古くは捻じ込み式のS(スクリュー)マウントのレンズもマウントアダプターを使えば使用できますしKマウントとなった次世代から現在に至るまでのレンズがそのまま使用できる特徴がありフィルム時代のレンズを持っている方や中古で購入した方が古きレンズも楽しめるデジイチです
ただ絞りが自動制御できるのはKマウント以降のKAマウント以降でそれ以前のレンズは自分で絞りをレンズ側で回し設定し+/-ボタンか設定した緑ボタンを押してカメラ側が絞り値を確認してからでないと適正なシャッタースピードを得ることが出来ません
それから初めてシャッターを押して写真を写すことになるのですがこの手間は初期からのレンズを使えるのですから仕方ないとして折角一手間増える測光を行っているのに設定されたシャッタースピードが適切ではないことが多々あるのです
その場合、シャッタースピードなど設定を変え取り直すことになるのですが・・・静物や風景など取り直しができる被写体ならば良いことです
ただ生き物などの「ここ!」という場面では痛い精度ですね、これはレンズが古いからという問題ではなく測光を行うカメラ側の精度なんですが・・・

枝振りの向こうにシジュウカラを見つけてMFでピント合わせ、ここで測光を行ってシャッターを押してみると露出不足の暗い写りです
ピントも合っていてシジュウカラの顔も写る瞬間を捉えていますが・・・残念ながら明るさが足りませんでした

急いでダイヤルを回しシャッタースピードを遅くして露出不足を補う設定に変更、野鳥が逃げないうちに再度撮影です
残念ながらシジュウカラは向こうを向いてしまい顔を写せず・・・そのまま更に枝振りの奥へと行ってしまいましたー
デジタル用の今のレンズや自動絞りのKAレンズなら絞り優先(AV)でも逆光の場面ならままあることですがこれは逆光ではありませんし失敗も少ない場面なのですが実絞り測光の古いレンズ使用の場合こういった結果になることが起きちゃいますね
マニュアル撮影ですから露出の設定である絞りとシャッタースピードの組み合わせを身に付けてどちらも自分で設定してしまえば問題ないことなんですが・・・まだまだその域には至らない自分
仕方ないと言えば仕方ないのですが取り直したシジュウカラの後姿が綺麗に写っているのを見ると尚更「一枚目が上手く写っていたら」と感じてしまいますよね(笑)
MFによるピント合わせも慣れれば場面によって重宝しますし何十年も昔のレンズであっても状態が良い物に巡り合えれば今のレンズとは一味違った美しい描写を写すことも出来ます
古くから共通のマウントと実絞りの確認が新しい機種であっても備わっているから楽しめるこのレンズ選択、どんなに便利な機能や性能であってもやはり要になるのは使う側の人の技術力や知識・判断なんだと痛感した自分です