月見猫

PENTAXカメラ愛用、旧レンズ集め、月の写真、野鳥や北海道の写真を写しています 連動ブログhttp://mooncats1966.blog.fc2.com/もどうぞ

SMCM 50mm F1.7で写してみる

ペンタックスデジイチ(K−rなど)で古いタイプのペンタックスレンズを使う時、M42など外国製も多い初期のスクリュー(S)マウントは純正でも売られているマウントアダプターを買うことで対応できます
それ以降のKマウントと呼ばれるレンズはほとんど通常通り取り付けて写すことが出来るので今回のように昔のレンズを見つけても使えるのが嬉しいですね
しかしこのKマウントも時代と共に機能が増えていてそのタイプによって使い方がちょっと変わります
現代のデジタルに対応したDAやその前のFA・FなどはAFも装備されているのでFA・Fなどは絞りにAという文字があればカメラに取り付ける時に絞りをAに合わせておけばカメラ側で操作できるようになりますしF値の表示もレンズのmm値も表示もちゃんとされますから意識せずに使えますね
さらにその前のAというレンズでもMFレンズはピント合わせが手動ですが絞りはAに合わせておけば絞り優先も使えますしAFが無理でMFでピント合わせしている薄暗い状況やMFの練習中の方なら抵抗無く使えますね
そしてすべてが手動(マニュアル)のレンズがMと呼ばれる今回買ったレンズになります
ピントを合わせるのも手動(MF)なら絞りを合わせるのも手動、撮影モードもM(マニュアル撮影)になります
絞り優先なら手動で絞りを変更しても自動でシャッタースピードを選出してくれるので便利ですがよく聞く露出というものはこの絞りとシャッタースピードの関わりで決まるので昔からのカメラ技術に慣れていないと判りづらい=写しづらいものとなってしまいます
しかしペンタックスデジイチには古い自社レンズを使う選択肢を残していてMで古いレンズを使っても設定で「絞りリングの使用」を可能にするとカメラ側で絞りのコントロールが出来なくてもレンズ側の絞りリングを回して設定し写す前に+/-ボタンを押すとミラーが上がりレンズ側の絞り値を確認してそれに合ったシャッタースピードを出してくれますから便利です

1 カメラ側で絞りリング使用を出来るように設定しておく
2 Mレンズを取り付けて電源を入れるとレンズのmm値を聞いてくるのでmm数(今回のは50mmなので50mmにしました)を選んで決定する(毎回)
3 ボケを強調したければ絞りを開放側、シッカリと写したいなら絞りを絞る方向でレンズの絞りリングを回して決めます
4 被写体にピントを合わせます(K−rではピントが合うと赤くスーパーインポーズが表示されます)
5 ここで通常シャッターを押しますがMレンズは手動なのでシャッタースピードも決めなければいけません、+/-ボタンを一度押すとカメラの中でカシャ!っと音がしてミラーが持ち上がり絞りを確認してくれそれに合ったシャッタースピードを設定してくれます
6 これでシャッターを押して写真が写せます

通常のMFで撮影する動作に+/-ボタンを押す手間が一つ加わりますが慣れれば1秒程の動作ですから難しいことでは全くありませんね
これで30年以上も昔のレンズだって気軽に使えるのは便利ですね、程度の良いレンズに出会えれば安価ですし今のレンズには無い個性のある写りもトイカメラを扱うように楽しめます

さて肝心の写りですが単焦点レンズも初めて(デジカメでは)ならF1.7という明るいレンズも初めてですから自分も写すまでどういった写り(ボケかた)になるか判りませんでした
最初に絞りを開放(F1.7)で写すとピントを合わせた花以外がほとんどボケてしまうほどですね
何よりも驚いたのが絞りを確認したK−rが設定したシャッタースピードが1/5000だったこと、いつもISOをオートでは100−1600にしているのですがそれでも1/5000なんて高速にはなりません
写りも絞っていないのでポワンとした柔らかい感じですね、マクロがあるわけじゃないので近くに寄って写しこむことはできませんが45cmぐらいの距離なら写せます

そしてネットなどでも「F4ぐらいまで絞るとカチっとしてくる」と書いているので絞りを4に合わせて+/-ボタンを押すとミラーがカシャ!と一度鳴ってシャッタースピードが変わります
開放よりは遅くなりましたがそれでも充分早い速度です、写してみるとボケが弱まりその代わりにピントを合わせた花以外の周りの花もクッキリ写っているのが増えいつも使っているレンズに近い描写やボケになりました
と言う事はこんな古いレンズなのにF値が同じぐらいなら安価なのに写りは同じで更に明るくも写せることになるんですね・・・ちょっと複雑な気分に(笑)
絞り開放では被写界深度が浅くなるので全体にピントが合うのには絞らなきゃいけないんですよね
立体物はその奥行きも計算に入れて絞りを決めるか動物などは目にピントを合わせて他がボケても綺麗に見えるようしなければいけませんねー勉強になりました!(笑)